Liber specialis lectionis

西洋中世の歴史、宗教、文化を中心とした読書日記

手芸

日本の手芸はいつ牙を抜かれたのか(2)

最近は日本の手芸とジェンダーについての本が色々と出ているが、社会制度の面から見ると、どのようにして手芸が政治に取り込まれていったのかがわかるものは意外と少ない。なので、(1)に続いて編物を題材に戦後の様子を概観する。 (なお、これはきちんと…

【文献紹介】神野由紀・辻泉・飯田豊編著『趣味とジェンダー:<手づくり>と<自作>の近代』

神野由紀・辻泉・飯田豊編著『趣味とジェンダー:<手づくり>と<自作>の近代』青弓社、2019年を読んだので簡単なメモ。 趣味とジェンダー 〈手づくり〉と〈自作〉の近代 作者:神野 由紀,辻 泉,飯田 豊 出版社/メーカー: 青弓社 発売日: 2019/06/18 メディ…

日本の「手芸」はいつ牙を抜かれたのか?

i-d.vice.com 刺繍に焦点をあて、欧米における「テキスタイル」の意味の変遷を社会的・文化的に紹介した記事。とても興味深く、共感できる点が多いが、日本のいわゆる「手芸」はこのような社会的評価からはかなり離れた文脈に置かれているように思う。 私が…