Liber specialis lectionis

西洋中世の歴史、宗教、文化を中心とした読書日記

ETV特集「彼らは再び村を追われた 知られざる満蒙開拓団の戦後史」

ETV特集「彼らは再び村を追われた 知られざる満蒙開拓団の戦後史」を見た。

途中から見たのだけれど、凄まじい内容だった。この時代を全て経験した人がいるのだと思うと、言葉がない。

内容をざっくりまとめると以下の通り。

 

昭和初期から、国策により満蒙に開拓団派遣

終戦時は関東軍に見捨てられ、中国に残される

 (男性は徴兵され、ばらばらになった家族も多い)

→戦後に食糧増産のため国内で開拓開始

→戦災被害者や復員兵が入植

満州からの引き上げ

→入植先がなく、山林を切り開いて元開拓団の受け入れ地に

 (国が都道府県単位で割り当てを行った)

→耕作適地ではないため収益が出ない

 (土壌が農耕に適しておらず、改良には100年かかる可能性がある土地も)

→農業をあきらめ、別の目的に土地を転用

  例:新興別荘地(バブル崩壊によって寂れた)

    つくば学園都

    鹿島臨海工業地帯

    原発関連施設(福島第一原発六ヶ所村)など

 

3月28日(木)午前0時から再放送があるので、できるだけ多くの人に見てほしい。